【レポート】「TOP of JKC in 比叡山 2024」1泊2日の強化合宿
2024.03.21

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2024年3月16日(日)、世界文化遺産にも登録された日本仏教の母山とも称される「比叡山延暦寺」に、JKCが誇るフルコンタクト空手のトップ選手が招集された。
2024年5月に開催される「第8回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」をはじめ、9月開催の「第16回JKJO全日本空手道選手権大会」等、各全日本大会で活躍する選手を輩出すべく、トップ選手を主としたJKC選手及び団体の垣根を越えた招待選手との強化合宿「TOP of JKC in 比叡山 2024」が開催されたのだ。日本仏教各宗各派の祖師高僧が学び輩出された歴史深いこの場所で、トップ選手が一丸となって技術力と精神力向上を目指し、1泊2日の強化合宿が行われた。

 

今合宿は強化委員会の吉村委員長(武奨館吉村道場)、先田コーチ(真誠塾)、成田コーチ(七州会)が指導にあたる。選手の交通費や宿泊費を含め参加費は全てJKCが負担している。

 

[強化合宿1日目]
13:30  延暦寺会館集合
14:00  稽古開始
17:30  座禅の心得と説明
18:30  夕食 精進料理
19:30  座学 特別講義 メンタルトレーニング
22:00  就寝

 

稽古に入る前にオリエンテーション。
酒井JKC代表の挨拶、吉村委員長から合宿の主旨の説明があり、選手は2日間の合宿の課題や今後の目標などノートに記入してから稽古に入る。
ウォーミングアップはランニングや動物の動きを真似た全身トレーニングで身体を温める。男女に分かれてミットを持って対面し、中ミット〜大ミットへ突きと蹴りの補強トレーニング。その後、初日からガンガン追い込んだ組手を行い、あっと言う間に約3時間の稽古を終える。
食事の後、会議室へ場所を変え座学。様々な金メダリストやトップアスリートのメンタル面をサポートしているメンタルコーチの臼井博文先生をお招きして、強靭なメンタルの鍛え方やイメージトレーニングなど、2時間半みっちり特別講義をしてもらう。最後に数人のグループに分かれ、明日の稽古メニューをグループごとに考えて初日を終える。

 

 

[強化合宿2日目]
5:00  起床〜集合
6:00  国宝 根本中堂にて座禅
6:30  朝のお勤め
7:00  座学 特別講話 比叡山延暦寺副執行
7:30  境内にて早朝トレーニング
8:00  朝食 精進料理
9:00  メンタルトレーニング
9:30  稽古開始
13:00  全工程終了

 

ぼんやりと薄霧が立ちこめる比叡山2日目の朝。
宿舎から比叡山延暦寺の総本堂、国宝の根本中堂に移動して、本尊の前で早朝座禅。僧侶が365日毎朝お経を読み上げるお勤めにも参加し心を清める。その後、比叡山延暦寺副執行の今出川行戒氏のありがたい特別講話聴き、比叡山の歴史から空手にも通ずる「道」を学ぶ。時間はまだ7時半。山の傾斜や境内の階段を利用してトレーニング。ランニングや坂道ダッシュなど足腰を鍛えてからようやく朝食を迎える。
2日目の稽古は、昨日に続き臼井先生のメンタルトレーニングからスタート。そして昨晩の課題でもあった、選手それぞれが考えたトレーニングメニューをグループに分かれて行う。その後はメンタルトレーニングで学んだ勝ちパターンをイメージして組手を繰り返す。続いて本番さながらの組手で選手を十分追い込んで2日目の稽古を終える。最後は選手一人一人に今後の目標を発表してもらい、1泊2日の強化稽古は終了となった。

吉村強化委員長より「各流会派11団体のトップ選手24名が参加して合宿できるのはJKCだけ。この2日間を通じて技術面や精神面を含め、JFKOやJKJOに向けて良い稽古ができたと思います。ディスカッション、技術交流をして、最後までしっかり選手を追い込むことができました。この2日間の成果を結果として残してくれることを期待しています」とコメント。